Tips-04.コードテーブルの登録

Tips-03.コード化の作業 でコード化の話をしましたが、自社システムの場合はシステムが変わっても、結構、同じような文言が出てくるのではないでしょうか? 
自社用のコードテーブルを持っていると結構便利だと思います。

最低限の仕様でのコードテーブルの作成ツールをご紹介します。

1.テーブルレイアウト

  • 区分テーブルと明細テーブルのみです。
  • 区分テーブルは大分類、明細テーブルは小分類です。
     ※一つのコード区分に、複数の明細コードが含まれるツリー構造です。
  • 両テーブルはコード区分で連結します。
  • コード区分は2桁の数値、明細コードは5桁の数値としています。
     ※あまり大きな桁にしないほうがいいと思います。
     ※数値のほうが検索しやすいです。
テーブル名フィールド名データ型説明
区分テーブルコード区分数値1~99
区分名テキスト15文字
明細テーブルコード区分数値1~99
明細コード数値1~99999
明細テキスト15文字
明細かなテキスト30文字
備考テキスト20文字

区分テーブルの主キー:コード区分
明細テーブルの主キー:コード区分、明細コード

2.コード区分の登録フォーム

①フォームウィザードから「区分テーブル」を選択して表形式で作成します。

②プロパティシートの「その他」から「ポップアップ」を「はい」に変更してサイズを調整してください。

③コマンドボタンを二つ作成します。
クリック時のイベント処理に「埋め込みマクロ」を設定します。

3.明細コードの登録フォーム

①フォームウィザードから「明細テーブル」を選択して表形式で作成します。
②プロパティシートの「その他」から「ポップアップ」を「はい」に変更してサイズを調整
 してください。
③レコードソースの「…」をクリックして、クエリービルダーを開いてください。
 ③-1.右クリックでショートメニューから「区分テーブル」を追加します。
 ③-2.区分テーブルと明細テーブルを、コード区分で連結します。
 ③-3.両テーブルのフィールドは、すべて「*」を選択してください。
 ③-4.区分テーブルの並びは、「コード区分」の昇順です。
 ③-5.明細テーブルの並びは、「明細コード」の昇順です。
 ③-6.明細テーブルは「区分の登録」フォームで選択された「コード区分」のみの抽出です
④フォーム画面に戻り、区分の登録フォームで選択された「コード区分」と「区分名」を
 表示するテキストボックスを作成します。
⑤コマンドボタンを作成します。
 クリック時のイベント処理は、埋め込みマクロの「ウィンドウを閉じる」です。

コード区分単位で操作するようにすると、その区分内の明細コードのみが一覧表示されますので、新規で登録する際にも番号が取りやすくなります。

実行結果は下記の通りです。

4.実行結果

コード区分毎に明細コードを登録します。

印刷結果です。
明細テーブルの「コード区分」でグループ化しました。

Tips-03.コード化の作業 のサンプルデータをそのまま利用しました。
ここでは、基本的な最低限の仕様で作成していますが、コード区分や明細コードに登録条件や付加情報を持たせるようにすると、もう少し有効的なコードテーブルになるかと思います。

Accessの機能のみでVBAを使用せずに作成しました。
参考になれば幸いです。