外字の作成

ん? と思うような字に出会ったことはありませんか?
お役所に提出する書類は、「JIS第2水準の文字を使用すること」なんて制限がありますが、
契約書などには正しい文字を使用する必要があります。
そこで今回は外字の作成手順を紹介したいと思います。

   外字の作成手順

(1)外字エディッタを起動する

Windows11になったらメニューに見当たらなくなりました。
検索から  eudcedit.exe  と入力してください。

外字エディタが起動します。
作成しようとするコードを選択し
’OK’ ボタンを押下します。


そもそもユーザーの外字領域は ’F040’ から
だったためでしょうか、起動直後は、’F040’ が選択されています。

 

しかし、現在、この領域のいくつかは既に使用されています。

空きコードを選択してください。
今は ‘F060’ で説明します。

 

 

(2)文字の作成

コードを選択すると、外字の作成画面に変わります。
左端に編集用のツールが用意されていますが、
’編集’ から ’文字のコピー’ を選択してください。
一覧表の中から利用できそうな文字をコピーしてから編集します。コードがわかる場合には直接入力できます。
偏と旁を別々に取り出して組み合わせることもできますので、この方が楽かと思います。

を組み合わせて作ってみます。

まず、もとになる文字 ‘7FD4’ を入力します。文字の編集画面に表示されます。

次に´ウインドウ´から´参照’
を選択すると、再び
文字の選択画面がでますので
’7FCA’ を入力します。


画面に二つの文字が並びます。

左が編集文字で
右が参照文字です。

左側の旁を消しゴムで消去してから、▢で右側の範囲を選択して
左に移動させます。
左から右への移動はできません。


編集画面の方に移動後の文字ができました。
必要なら左端のツールで微調整してください。

完成すれば、’編集’ から
‘同じコードで保存’
で登録します。

’F060’ に保存されました

登録されるのは左側の画像です。

 

(3)文書に外字を入力する

IMEパッドを開き、’シフトJIS’ から ’外字’を
選択
すると、’F040’ からの文字一覧が
表示されます。

該当文字をクリックすると、文書に取り込まれます。

結構面倒ですね。

以前はもう少し楽な方法があったように
思い、調べたのですがわかりませんでした。
設定から旧バージョンの操作に戻すことも可能だと書かれていましたので、試して
みましたが、結局は文字一覧からの選択で
大して変わりませんでした

良い方法があれば、是非お教え下さい。

(4)他のパソコンにコピー

登録された外字はそのパソコンでのみ有効なのは当たり前ではあるのですが、少々不都合です。
パソコンによって微妙に形が異なるのは避けた方がいいと思いますので、愚直なコピーの方法を紹介します。

➀ 元になるパソコンで文字を表示させて、ペイントに貼り付ける
➁ サイズ変更で、水平・垂直ともに64ピクセルに変更して名前を付けて保存
➂ コピー先のパソコンで外字エディタを起動して、コードを選択後コピーした文字を貼り付けて登録

前に、’F040’ からいくつか登録していたんですが、ある日、いきなり虫眼鏡になりびっくりしました。

以前に登録した外字の作業メモです。

下書きにした文字の参照コードを書いていますので参考にして下さい。

どこが違っているのか、わかりますか?